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小学校の合唱グループのオンライン発表

更新日:2021年2月20日


こんにちは。

ピアノ講師のあいと申します。


あっという間に11月も半分過ぎましたね。

イギリスでは、11月5日から2度目のロックダウンに入り、

用事がない限りは家にいる、生活を続けています。



そんな中、先週、近所の小学校で

子どものための音楽劇「All the King's Men」の

オンライン上でのプレミア公開がありました。



「All the King's Men」は

台本、台詞、音楽、歌詞、演出などが一つにまとまった本が出版されています。


子どものためのオペレッタです。



もともと、演技を加えての発表を予定していました。


ところが、2020年3月末の発表会が中止となり、

演技の代わりにイラストで物語のいくつかの場面を切り出して、

音楽とイラストで物語を組み立て直しました。









(※掲載許可をとっています)



そのため、著作権の問題、小学校との兼ね合いで発表の時期が7月から11月に長引きました。




私は、ケンブリッジで出会った知人からの紹介で、


昨年の秋から子どもたちの合唱の練習に関わっていました。



この音楽劇にも、ピアノ伴奏の音源提供という形で、参加しました。




 



2月からは演技指導も入っていたので、生での発表ができないのは、とても残念でした。


でも、そのかわりに

イラストとのコラボという斬新なアイデアで

まとまりのある作品として残すことができました。




子どもたちも1回目のロックダウンの間、


このようなワクワクするようなプロジェクトがあり、


コミュニティに所属していること、人との関わりを保つ場となったようです。




あくまでも小学校の付属の合唱グループの取り組みです。


実際にケンブリッジ市内の小学校でも

ここまで力を入れているところは、

少ないのだと聞きます。




さて、

脚本の書き換えや、イラストレーターの方の工夫も随所に散りばめられているのですが、


ここでは、音楽の側面について


どのような流れで仕上げられたのか、

簡単にメモしておきます。



(あくまでサポートとして関わりましたので、全体の段取りは主の先生がされました)



①はじめにピアノ伴奏の音源データをつくります。


②子どもたちが、各家庭でピアノ伴奏に合わせて歌を録音します。


③最後に編集の方が、すべての音源を合成します。




60人ほどの子どもたちが

全て各家庭で録音して、

編集者の方が集約してまとめあげたこと、

大変な労力だったと思います。



 






①ピアノ伴奏の録音

脚本を再構成する作業と同時進行で、必要な部分のみ伴奏音源を録音しました。


テンポや、雰囲気は、これまでの練習の感じで見極めました。

ですが、生の子どもの歌声がないので、タイミングなどは感覚でやり過ごし、何度か撮り直しをしたり、部分的に追加・カットの調節がありました。


また、

録音する方法も色々と試しました。


テンポだけでなく、雑音の入らないように録音する方法を探したり、録音アプリをいくつか試すなど、ソフト面でも時間がかかりました。

電子ピアノなので、MIDI録音もできましたが音質がうまくいかずに、アナログなやり方にしました。

そうすると、どうしても爪の当たる音、ペダルの音がはいってしまったり、強弱が思うように表現できなかったりと、やってみてわかることも多かったです。





②子どもの歌の録音

子どもたちは、ピアノ伴奏をイヤホンで聴きながら、伴奏に合わせて歌を歌います。


そのため、歌のみが録音できるようになります。


しかし、子どもが伴奏にぴったり合わせて歌うことができるのだろうか…?

主催の先生が、ひとりひとりにオンラインで声をかけて進めたようです。


また、台詞の部分も多い作品です。

台詞は個別に録音したものを、編集の方がタイミングを合わせたそうです。


もともと、打楽器、リコーダーは効果音の要素として参加の予定でした。

さらにヴァイオリンも参加させて、ゴージャスな音に仕上げました。


台詞がメインの箇所は、先に複数人の台詞を完成させました。それに合わせて、ピアノの効果音を入れ込む作業になりました。





③編集

最後に、60名ほどのデータを集め、編集する作業です。


はじめは歌の部分だけでしたが、途中から台詞の部分、少人数のアンサンブル、

いくつかの楽器、効果音などが追加されました。

音楽の専門の方ではないそうですが、

楽譜と合わせながら音楽の編集をされました。

エンディングには、子どもたちの金曜7時のNHSのクラップ動画も作ってくださりました。


突然のロックダウン中でも、なにかしよう、と人のエネルギーを感じるプロジェクトでした。


子どもたちにとっても、記憶に残るプロジェクトになったことと思います。


大人になってからどんな風に思い出させるのでしょうね。





さてさて、

これは私の備忘録、個人日記のようになっております、、、



細かいことを書き始めると長くなってしまいました。

今日はこの辺で。






最後までお読みくださりありがとうございます。


ピアノ講師 あい




 


こちらのプロジェクトについては、

所属している日本の音楽教育の学会誌にも、

海外音楽教育事情として一部紹介することになりました。

(追記:2月13日)